マッスルメモリーとは?【プロトレーナーが解説】
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「マッスルメモリー」という言葉をご存知でしょうか?
筋トレをしている人なら一度は聞いたことがあるかもしれません。これは仮にトレーニングを休んでいた期間があっても、再びトレーニングを始めると以前の筋肉が早く戻るという現象を指します。
でも、これって本当に科学的な根拠があるの?
このように思われている方も多いのではないでしょうか。
今回は、このマッスルメモリーについて、プロの視点から簡単に解説します。
マッスルメモリーとは?
まず、マッスルメモリーとは何かを簡単に説明します。筋肉は一度鍛えた後、しばらく運動をやめたとしても、その後再び運動を始めると以前よりも早く成長するという現象です。つまり、一度大きくなった筋肉は、再び同じ大きさに戻るのが早いということです。
マッスルメモリーのような現象はなぜ起こるのか?
筋肉の細胞核
筋肉には「筋細胞核」というものがあります。トレーニングを続けることで、この筋細胞核の数が増えます。
筋トレをやめたとしても、筋細胞核の数はすぐには減りません。
筋肉が萎縮しても、細胞核はしばらく残るため、再びトレーニングを始めると、この細胞核のおかげで筋肉が早く成長するのです。
神経系の適応
筋トレを続けることで、脳と筋肉の間の神経系統が発達します。
これにより、筋肉の動きを効率的にコントロールできるようになります。
たとえトレーニングを中断しても、神経系の適応は完全には失われません。再開後、すぐに効率的な筋肉の動きが可能になるため、筋肉の成長が早くなります。
科学的な根拠
では、このマッスルメモリーに科学的な根拠はあるのでしょうか?実際に行われた研究が、この現象を支持しています。
2010年に行われた研究では、筋トレを(過負荷をかける)を行ったマウスの筋細胞核の数が増加し、トレーニングを中止してもその数は減らないことが示されました【1】。この研究は、筋細胞核がマッスルメモリーの基盤であることを示しています。
実際にこの研究の中でもトレーニングの再開後、筋肉は以前よりも早く成長をしたことが確認されているため、マッスルメモリーのメカニズムが機能していると言えます。
マッスルメモリーの実際の効果
実際にマッスルメモリーを体験した人の声を聞くと、多くの人がこの現象を実感しています。
例えば、以前はベンチプレスで100kgを持ち上げていた人が、数ヶ月の休みを経て再開した後、数週間で同じ重量を持ち上げることができるようになるというケースがよく報告されています。
マッスルメモリーを活用するには
では、実際にマッスルメモリーの恩恵を受けるためにはどうすればよいのでしょうか?
以下にいくつかのポイントを挙げます。
定期的なトレーニングの再開
一度鍛えた筋肉を維持するためには、定期的なトレーニングが欠かせません。たとえ短期間の中断があったとしても、再び定期的なトレーニングを始めることでマッスルメモリーを活用できます。
適切な栄養摂取
筋肉を効率的に成長させるためには、十分なタンパク質と適切な栄養摂取が必要です。
トレーニングと同時に栄養管理を怠らないことが大切です。
休息と回復
筋肉の成長には休息と回復も重要です。
無理なトレーニングは逆効果になることもあるため、適切な休息を取りながら継続することが大切です。
まとめ
マッスルメモリーは、筋肉が一度鍛えられた状態を記憶し、再びトレーニングを始めた際にその成長が早くなる現象です。筋細胞核の増加と維持、神経適応の維持がその理由とされています。
科学的な研究もこの現象を支持しており、実際に多くのトレーニング愛好者がその効果を実感しています。
トレーニングを中断せざるを得ない場合でも、再開後にマッスルメモリーを活用することで、再び筋肉を効率的に成長させることができるでしょう。
参考文献
1. Bruusgaard, J. C., Johansen, I. B., Egner, I. M., Rana, Z. A., & Gundersen, K. (2010). Myonuclei acquired by overload exercise precede hypertrophy and are not lost on detraining. Proceedings of the National Academy of Sciences, 107(34), 15111-15116.
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